《メーカー解説》(株)村上衡器製作所のはかり、分銅・おもりなど特徴まとめ《おすすめ》

はかりコラム

はかり商店では多くのメーカー様より多種多様なはかり、分銅・おもりをお届けしております!

このコラムでは村上衡器製作所様のはかり、分銅・おもりの特徴をご紹介いたします。

村上衡器製作所の特徴とは

村上衡器製作所は、創業明治22年、約120年もの歴史と実績を持つはかり・分銅メーカーです。質量計測専業メーカーとして、天びん、分銅・おもりを、原材料から完成品まで社内で一貫して製造されておられます。

村上衡器製作所は、ここがすごい!

村上衡器製作所は、創業以来培われた技術をもとに、祖業製品である国内トップシェアの機械式上皿天びんから電子天びん、更に特筆すべきは質量標準としての分銅・重りの原材料からこだわり製造、JCSS分銅校正、はかりの校正サービスなど「質量計測の最高技術」を提供し続けておられます

村上衡器製作所のおすすめ製品

その1機械式上皿てんびん

取扱シリーズ:4シリーズ

国内トップシェアを誇る村上衡器製作所の祖業製品、機械式上皿天びんです。
弊社はかり商店で取り扱う機械式上皿天びんは村上衡器製作所製のみです。

天びんおよび付属する分銅もすべて検定付き(特定計量器)なので取引、証明に使用できます

機械式なのでAC電源もコードも電池・バッテリーも不要。作業場所を選びません

US型
ひょう量80g~240g

・左右についているハンドル・ツマミで内蔵分銅を加除してはかります

・完全防塵ケース入りです

・計量皿はステンレス製

HS型
ひょう量100g~5kg

・宝石刃受と宝石軸受を使用し高感度を実現

・ケース入りステンレス製組分銅付き

・本体ケースはダイカスト製、計量皿はステンレス製です

M型
ひょう量50g~200g

・防塵カバー付皿と独自の0点調整機構。

・樹脂製ケース入りのステンレス製組分銅付。

・本体ケースは耐熱樹脂製です。

MS型
ひょう量50g~10kg

・ケース入りステンレス製組分銅付き

・計量皿はステンレス製です

 

その2:OIML型標準分銅(非磁性ステンレス鋼製)

取扱種類:E2級~M2級 全109種(20kg~1mg)

形状は円筒型と板状型を用意しております(OIML規格準拠)

・「JIS B7609: 2008」規格に定められたすべての基準に適合し、JISマークが付されています(※E2級は対象外)

・原材料の非磁性ステンレス鋼も村上衡器製作所様の内製で作成されています

・持ち運び、管理運用がしやすくお値打ちなケース入りのセット分銅も各種ご用意しております

JCSS校正証明書付きも各種ご用意しております

※豆知識 Q:OIMLとは

A:OIML(International Organization of Legal Metrology)とは「国際法定計量機関」のことです。OIML条約に加盟する政府間の組織として成立した国際的な法定計量機関で、計量器の技術基準と適合性評価の国際的な調和を目的としています。日本は1961年に加盟しています。日本の「JIS(日本産業規格)」はこのOIMLで発行された規格を定めた文書を和訳したものをはじまりとしています

その3:枕型分銅(非磁性ステンレス鋼製)

取扱種類:F1級~M2級 全20種(いずれもケース無し単品です)

・他の分銅とは異なり、持ち上げるための握る部分があるため持ち運びがしやすく、積み重ねも容易な枕型分銅です。主に大はかりや大型のはかりの検査に使用されます

・村上衡器製作所内製非磁性ステンレス鋼の鏡面仕上げでクリーンルーム用などサニタリー性が求められる場所で使用する分銅としても最適です。

・お値打ちな鋳鉄製もご用意しております

・管理しやすいケース付きもご用意しております

・ケース単品でのご用意もできますのでお問い合わせください

その4:基準分銅(基準器検査成績書付き)

取扱種類:1級、2級、3級(それぞれOIML F2級、M1級、M2級に該当)全96種

(特級基準分銅【OIML:F1級】は別途お見積りとなりますのでお問い合わせください)

形状は下記のものをご用意しています(いずれもケース無し単品です)

OIML準拠の円筒形(20kg~1g)
計量法準拠の板状型(500mg~1mg)
枕型分銅(20kg~1kg、3級は500gまで)
増おもり型(20kg~10g)

・ケース(単体用)は別途お見積りとなりますのでお問い合わせください

・公的機関の検査を必要としますので納期はご発注後30日となります

・基準器検査成績書の有効期限は、鋳鉄製が1年、それ以外の材質のものは5年となっております

・ケース入りで持ち運び、管理運用がしやすくお値打ちな基準分銅セット(円筒型・板状型)、増おもり型基準分銅セットも各種ご用意しております

・特級基準分銅については別途お見積りとなりますのでお問い合わせください

・はかり商店では「基準器検査成績書付き分銅」の販売だけでなくご使用の分銅の「基準器分銅の公的検査受検代行」も承ります。お問い合わせください

 

※豆知識 Q:基準分銅とは

A:取引・証明に使うはかり(特定計量器=検定付きはかり)の検定や検査に使用される分銅です。公的機関が基準器検査を行い、基準器検査証印が刻印され基準器検査成績書が発行されます

【検査機関】
特級:独立行政法人 産業技術総合研究所
1級・2級・3級:都道府県の計量検定所
【成績証明書】
有効期限は分銅の材質によって異なります

鋳鉄製あるいは軟鋼製:1年
上記以外:5年(特級基準分銅のみ3年)

【一般事業所は持てません】

※平成5年(1993年)の計量法の改正により、この基準器検査を受けられるのは、はかりや分銅の登録製造事業者、登録修理事業者、都道府県・特定市の検定所・検査所あるいは計量士に限られることとなり、一般の事業所では基準器検査書のついた基準分銅は持てなくなってしまいました。
そのため、一般の事業所等で用いられる分銅としては、後述するJCSS質量校正証明書付きの分銅に取って代わられつつあります

 

その5:JCSS質量校正証明書付き分銅

取扱種類:全129種(E2級~M2級)すべて単体ケース付き

円筒型板状型枕型をご用意しております

・材質はすべて非磁性ステンレス鋼製

・JCSS質量校正証明書付きの分銅をご要望なら、セットでのご注文がお値打ちです

・円筒型、板状型の分銅にはJISマークが付いています(E2級のみJIS適用外です)

・枕型分銅にはケース無し単品の商品もございます

・組分銅(セット分銅)もJCSS質量校正証明書の発行が可能です。別途お見積りとなりますのでお問い合わせください。

※豆知識 Q:JCSSとは

A:JCSS(Japan Calibration Service System)とは日本の計量法に基づく校正事業者登録(認定)制度で、ISO(国際規格)に基づく国家標準器とのトレーサビリティ(追跡可能性)のある校正を行うための制度です。

ISOに準拠した不確かさの保障を計量行政から得るには、JCSS校正の認定を受けたJCSS認定事業者に測定機器の校正を依頼し、JCSS校正証明書を得る必要があります。

JCSSで登録された校正事業者は、その証としてJCSS標章の入った校正証明書を発行できます。

また、国際MRA(相互認証協定)対応認定事業者は、その証としてILACMRA付きJCSS認定シンボルの入った校正証明書を発行できます。

(株)村上衡器製作所様はJCSS認定校正事業者であると同時に国際MRA対応認定事業者でもあります

その6:サブミリグラム分銅

取扱種類:0.1mg,0.2mg,0.5mg及びケース入りセットの計4種

材質:チタン

・現在、国内及び国際規格において規定されている分銅の最小質量は1mgです。しかし研究室や製造ラインで使用されている電子天びんは1mg未満の測定能力を持つ機種が数多く存在しています。

・電子天びんの性能管理は測定範囲に相当する標準分銅を使用するのが原則ですが、現在は1mg未満の質量範囲、すなわちサブミリグラム範囲の管理を直接的には実施できないのが問題となっています。

・そこで(株)村上衡器製作所様では規格の先を見据え、1mg未満の質量基準をチタンで実現しました。

・平成29年(2017年)5月、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)による技術指針の改正によりサブミリグラム領域でのJCSS校正が可能となり、同年12月(株)村上衡器製作所様は、日本で初めてこの領域(0.5mg~0.1mg)の登録事業者として認定されました。

※別途料金にてJCSS質量校正証明書を発行できます

 

その7:ニュートン分銅

取扱種類:全66種(200N~0.1N)※使用地域によって重力加速度が異なるため、ご注文の際に1Nとして必要な質量をお知らせください。

形状:円筒型(OIML型、精密分銅型)、増おもり型、円柱型など各種ご用意しております

・従来より使用されてきた力の単位である重量キログラム(kgf)は非SI単位であるため、今後取引・証明の分野で使用するためには世界共通の計量単位であるSI単位系のニュートン(N)へ切り替えていく必要があります。

・(株)村上衡器製作所様は、各種ニュートン分銅を素材の加工から、最終調整まで一貫生産し、それらの分銅が国家計量標準とトレーサブルであることを証明するJCSSロゴマーク付校正証明書(質量単位)を発行できる国内唯一のメーカーです。

・収納ケース入りのセット分銅もご用意できます。お問い合わせください

・別途料金にてJCSS校正証明書を発行できます。お問い合わせください

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(株)村上衡器製作所コーポレートサイト

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