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はかりコラム Hakari-shouten COLUMN

【はかり商店】計量器の点検について その3【分銅の選び方】

ニュース

分銅の選び方について

【はかり商店】計量器の点検について その2  の続きです

ここではしばしばお問い合わせをいただく

計量器の点検に使用する分銅の選び方についてご説明致します。

点検・校正の方法について動画にまとめました。参照下さい

※日常点検・定期点検についての一般的な説明はこちらを参照ください。

※はかり商店では計量器のメーカー様・メンテナンス業者様で行う「機器の点検作業」についてのお問い合わせも承っております。
下記リンクからお問い合わせをお願いいたします。

※特定計量器の「(法定)検査」および「検定」に関してはこちらで説明しております

※計量器の「校正」に関してはこちらで説明しております

 

「点検に使用する重さ」とは?

1)点検と分銅について

・計量器(質量計)の点検には、
使用する前に行う「日常点検」と一定の時期または期間を定めて行う「定期点検」があり、定期点検の項目を増やして行う「定期検査」があります。
一般的には「日常点検」や「定期点検」は使用担当者が行い、「定期検査」は管理者が行います


それぞれの点検・検査に応じて使用する分銅の質量の目安は次の通りです。

【日常点検に使用する分銅の質量】

普段計量している重さ(使用頻度が最も高い質量)を確認します

【定期点検に使用する分銅の質量】

ひょう量(計量できる最大の質量)そのひょう量の1/2の重さを確認します。

【定期検査に使用する分銅の質量】

(1)ひょう量の重さ

-----繰り返し性の検査(ひょう量に相当する分銅を何度か積み降ろしをして表示を確認します)

(2)ひょう量の1/3の重さ

-----偏置誤差の検査(計量皿の四隅に加重してその表示を確認します)

(3)ひょう量を5または6等分した重さ

-----直線性の検査(0からひょう量まで5または6等分した各点に加重してその表示を確認します)

 

2)はかりの性能を確認

定期的な点検・検査をする対象となるはかりの性能を確認しておきましょう

ひょう量(計量できる最大の質量)と目量(最小表示単位)がポイントです

・普段よく計量している重さも調べておきます

※ひょう量と目量は通常はかりの側面あるいは裏面などに貼付されている銘板や取扱説明書などからわかります。

 

では、例を挙げて実際に分銅の質量を決めてみましょう

3)はかりに対応した分銅の質量を決めます

(例)ひょう量6kgの電子はかり

1, 日常点検(普段よく使用している重さ)

→ ここでは 1kg とします。

2, 定期点検(ひょう量およびひょう量の1/2)

→ 6kg および 3kg

3, 定期検査

① 繰り返し性の検査 → ひょう量(6kg)

② 偏置誤差の検査 → ひょう量の1/3(2kg)

③ 直線性の検査 → ひょう量を6等分した各点

(1kg,2kg,3kg,4kg,5kg,6kg)

・しかし、一般的に販売されている分銅は1kg、2kg、5kgとなります。

(これは他のレンジでも同様です。例えば10g以上の分銅は10g、20g、50gです)

従って、ひょう量6kgのはかりの点検・検査には1kg、2kg、5kgの分銅を組み合わせて使用します。

点検・検査には分銅の等級も考慮しなくてはなりません

4)はかりに対応した分銅の等級を決めます

はかりを正確に点検・検査するためには、はかりの性能(精度)に対して分銅ひとつひとつの持つ
「最大許容誤差」が無視できる程度の値で無くてはなりません。
そのため、必要とされる分銅の等級は、はかりの目量の下の桁で四捨五入しても
目量に現れない±1/3以下の最大許容誤差をもの下記の表から決めます

分銅の最大許容誤差は はかりの目量の ±1/3 以下

※分銅の等級は最大許容誤差に応じて、JIS B7609:2008により定められています

例を出して分銅を選んでみましょう

(例)ひょう量6kg、目量1gの電子はかり

目量は1g=1000mgですから、その1/3で、最大許容誤差が±333mg以下の分銅を選びます

分銅を組み合わせる場合は、それそれの分銅の持つ最大許容誤差は合計されなくてはなりません。従って、組み合わせは次表の通りとなります。

※1 1kgのみの点検であればM2級でよいのですが、他の検査で組み合わせをする場合M1級が必要となります。
※2 2kgのみの点検であればM2級でよいのですが、他の検査で組み合わせをする場合M1級が必要となります。
※3 2kgのみの点検であればM2級2つでよいのですが、他の検査で組み合わせをする場合M1級が必要となります。

従って点検、検査に応じて使用する分銅は次の通りです。

① 日常点検 1kg分銅(M2級)1個

② 定期点検 1kg分銅(M1級)1個、2kg分銅(M1級)1個、5kg分銅(M1級)1個の組み合わせ

       または、1kg分銅(M1級)6個

(定期点検の分銅で日常点検もできます)

③ 定期検査 1kg分銅(M1級)1個、2kg分銅(M1級)2個、5kg分銅(M1級)1個の組み合わせ

       または、1kg分銅(M1級)6個

(定期検査の分銅で日常点検と定期点検もできます)

5)分銅の形状を決めます

分銅にはいろいろな形状や、次項で説明する特徴、形状ごとに製造・販売されている質量・等級・材質があります。本項では分銅の形状について説明します。

①円筒型分銅:一般に広く知られている形の分銅です

主に精密なはかりの点検・検査、校正に使用されます。計量法およびJISに準拠しています。円筒型には国際法定計量機構(OIML)の勧告(R111)に準拠している「OIML型」と従来から日本国内で一般的に使われているタイプの「基準分銅型」があります。

②円盤形分銅:取り扱いが容易で、複数積み重ねることができるため、使いやすい分銅です

主に一般普及タイプのはかりや、高精度タイプの電子天びんなどの点検・検査、校正に使用されます

③増おもり型分銅:ずれ防止の段や溝付きで複数個積み重ねることができます

主に下皿式(吊り下げ式)のはかりに使用します。一般的に増おもりは電子はかりの点検・検査には使用しません。

④枕型分銅:握る部分があり、持ち運びが容易で積み重ねも簡単な実用的な分銅です

主に大型のはかりの点検・検査、校正などに使用されます

⑤板状分銅:板状の小質量(1mg~)の分銅です

主にはかりの「感じ検査」や精密なはかりの点検・検査、校正に使用されます。計量法およびJISに準拠しています。板状分銅には国際法定計量機構(OIML)の勧告(R111)に準拠している「OIML型」と従来から日本国内で一般的に使われているタイプの「基準分銅型」があります。

※この他にも、環付やフック付きなど特殊な形状やリフト・クレーンで持ち運ぶ100kg以上の大型分銅もあります。

形状と質量と等級に関して表にまとめました

6)分銅の材質を決めます

分銅にはいくつかの材質があり、それぞれ特徴があります。使用環境や耐久性、コストなどを考慮して選びましょう。

耐環境性や耐久性重視ならスレンレス製を選択するのが一般的です

ステンレス製:

ステンレス製はメッキなどの表面処理がないため、ぶつけたときもへこむだけで質量変化への影響が少なく、また耐腐食性に優れています。他の材質のものに比べてコストが高いです。また、耐磁性を高め安定性を増した「非磁性ステンレス鋼」を使用したものもあります

黄銅クロムメッキ製:

ぶつけたときなどにメッキが剥がれる可能性があり、また腐食する可能性もあります。但しスレンレス製に比べてローコストです

鋳鉄製:

塗装がはげやすく、また腐食が進みやすく、磁気を帯びやすいデメリットがありますが、一般的にローコストです

7)分銅の用途に応じた規格を決めます

分銅には、これまで説明してきた質量、等級、形状、材質などといった種類の他に、用途に応じた「規格」別の種類があります

・JIS(日本工業規格)適合分銅

分銅の規格には計量法やJIS B 7609及びOIML R111(国際法定計量機関の勧告)で定められていますが、製造事業者様が特にそれらの規格に適合していることを保障しているものです。はかり商店では「JISマーク付き分銅」をご用意しております

・基準器検査成績書付き

計量法に適合していることを計量検査所によって検査され、証明書が発行されたされた適合分銅を「基準分銅」といいます。この基準分銅をマスターとして、適法なマニュアルに基づき作業用分銅にトレースしたものが「実用基準分銅」です。
但し、この「基準器検査成績書」付き分銅を所有できるのは計量関係事業者などに限られており、用途も法定計量用途に限定されます。
「基準器検査成績書」付き分銅は、特定計量器の検定や法定検査に使用される分銅です。

・JCSS校正証明書付き

JIS Q 17025(ISO/IEC 17025)に基づき認定された登録事業者様によって校正され、証明書が発行された分銅です。この分銅はMRA(国際相互承認協定)で承認された全ての国家においても共通の標準とすることができます。国家標準器までトレーサブルであることが保証されますので一般の産業界でも広く使用されることが求められています。

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