個数計は、同じ重さのものが大量にあって、精度高く簡単に数えたい場合に最も力を発揮します。一つずつ数えるという単純作業に伴う時間のロスや大きなミスがなく、非常に 便利で正確です。 ただし、是非注意していただきたいのが、「同じもの」でも、その一つ一つの重さは意外に均一ではなくバラついていることが多いということです。(つづく)

いくら細かく量る能力の高いはかりを使用した個数計でも、バラつきの影響を完全に消すことはできません。
例えば、単位質量「１ｇ」と思っていたものが、実は「１.２７ｇ」や「１.１３ｇ」ということはありがちです。１.２７ｇがもし１０００個になりますと１２７０ｇで２７０個も違いがでてしまうことになります。(つづく)

このバラつきによる影響を小さくするためには、単位質量決定のサンプル数をできるだけ多くします。５個より１０個、１０個より２５個が望ましい事になります。また、使用機器の計数可能最小単重に近いものを扱う場合には、特に十分なサンプル量を確保して頂くことが、精度を上げる上で効果的です。加えて、計数時には一度に多量の計数を行なわず、 ＡＣＡＩ機能が効果を発揮するよう計数物を所定の範囲内で追加しましょう。

ＡＣＡＩ™機能：Ａutomatic Ｃounting Ａccuracy Ⅰmprovement
計量物の単位質量のばらつきによって生じる誤差を自動的に補正する機能です。
単重を計算するとき、サンプルの数が多いほど１個の重量のばらつきが平均化され、誤差が少なくなります。しかし多くのサンプルを正確に数えることは大変です。そこで、少ないサンプル数で計数を開始し、計数誤差の出ない範囲でサンプルが追加されるたびに単重を再計算･更新する機能が ＡＣＡＩです。

ＡＷＡは、ブザー音を聞きながら一定量の個数を数えることを目的とした機能です。目標個数に近づくとブザーのなる間隔が次第に短くなり、目標個数で止まります。
ブザー音量は、本体正面１mの測定で５８dBです。

ライトの点滅に従っていただくだけで、初めてご使用の方でも簡単に単重登録が完了します。ＩＤ番号からのデータ呼び出し、１０キーからの数値入力、サンプル計量による設定の中から最適の方法を選べます。

表示部を計量部から分離し、約６０㎝ 離すことができます。(ケーブル長：７０㎝)
ケーブルをオプションケーブルに付け替えれば、約２m まで離すことができます。