本製品は、手軽に水素イオン濃度(ｐＨ)と温度を測定できます。
また、ｐＨ４.０１・ｐＨ６.８６・ｐＨ１０.０１の３点にてキャリブレーションを行うことができ、さらにｐＨ自動温度補償機能を備えた信頼性のある測定が可能です。
ｐＨ標準液は、別売り(オプション)です。正確なｐＨ測定には、ｐＨ標準液の購入をお勧めします。

本製品は、防水規格ＪＩＳ Ｃ ０９２０・ＩＰＸ５に準拠しており、濡れた手でも操作可能です。
※ＩＰＸ５：あらゆる方向から常温の噴流水を受けても性能に影響を及ぼさないこと

本製品は、約２０分後に自動的に電源が切れるオートパワーオフ機能を搭載しています。電源の切り忘れによるバッテリの消耗を防ぎます。

本製品は、キャリブレーション時のデータを基に、電極の感度と不斉電位差を表示します。電極のメンテナンスや交換時期の目安としてご使用下さい。

■感度とは
　ｐＨガラス電極は、測定試料のｐＨによって電位差が発生します。この電位差と理論値を比較して感度を求め、理論値からの偏りを％で表しています。
　「１００.０」表示のときは「１００.０％」であり理論値と同等であることを表しています。電極の汚れや劣化などによって感度が悪くなり、誤差を生じます。

■不斉電位差とは
　内部電極には、ｐＨ７の内部液が封入されています。ｐＨ７の液体を測定するときは、理論上電位差０となりますが、センサのひずみやガラス膜の状態などで多少の電位差が発生します。これを不斉電位差と呼びます。
　電極や内部の汚れ・乾燥・劣化などによって不斉電位差が大きくなり誤差が生じます。
　不斉電位差は、[mV]で表しています。「－１０.０」表示のときは、不斉電位差「－１０.０mV」を意味します。

本製品は、感度７５％以下・１１５％以上または不斉電位差±６０mV以上の時、センサを劣化と判断します。

本製品は、測定値が右表の条件を満たすと「ｐＨ」キャラクタが点滅から点灯に変わり、安定したことをお知らせします。

■有機溶剤・油・接着剤・強酸(pH０～２)・強アルカリ(pH１２～１４)・界面活性剤など測定資料によってはセンサプローブが損傷し、寿命を短くすることがあります。

■水道水・純水のｐＨを測定した場合、測定指示値が安定しないことがあります。

■飲食物を測定する場合、測定可能な量(ＰＨＰ-３１の場合はセンサ先端が３cm以上浸る程度)を別の容器に採取して測定してください。測定したものは飲食しないでください。

■ガラス電極はガラス製です。破損しないよう取扱いにご注意ください。

■万一、ガラス電極が破損した場合は、ケガをしないように取扱いにご注意ください。