■ＩＳＤ：Impact Shock Detection
計量皿に衝撃が加わった時に、４段階の警告表示とブザーでお知らせします
本製品には、質量センサ部に加わる衝撃を検知して、衝撃レベルを表示する機能を搭載しています。
荷重時の衝撃レベルを低くすることで、計量値のバラツキを緩和させるだけでなく、質量センサ部の故障リスクを低減することができます。
特に天びんを生産ライン等に組み込み、自動機等による計量を行う場合には、予想以上の衝撃が計量センサに加わっていることがあります。自動機等の設計時においてショックインジケータを確認しながら、できるだけ衝撃レベルを下げることをお勧めします。
内部設定で、衝撃検出機能をオフにすることができます。衝撃検出機能をオフにしても、衝撃があった際に天びん内部には記録しています。

■ポイント
測定しづらい「衝撃の度合い」を簡単にチェック。強い衝撃を受けた時は警告を出すので、安心して使用可能

■注意
計量センサへの衝撃は荷重時に計量皿に加わるものの他に、天びんを設置している台から加わる場合もがあります。台から加わる衝撃にも衝撃検出機能が働きます。

■ＥＣＬ：Electronically Controlled Load
本製品には、電子制御荷重(自己点検)機能を搭載しています。
㈱エー・アンド・デイ独自の天びん内部機構により、外部分銅を使わずに天びんの繰り返し性を算出、わずか９０秒で完了します。
天びんの故障診断や、繰り返し性・最小計量値の確認ができます。
例）生産ライン：設置環境が悪い場合の精度確認
例）ラボ：ドラフトチャンバー用やエンクロージャー内で使用する際の風や振動の影響のチェック

■ポイント
外部分銅を使って点検する手間を省き、自動で行う事で、作業効率アップ 最小計量値の警告機能で安心して使用可能

流用の単位（g/* または mL/*）は検定対象でないため、「取引」・「証明」には使用できません。
■ＦＲＤ：Flow Rate Display
本製品には、荷重の変化を「流量」として計算する流量測定機能を搭載しています。
荷重の変化を「流量」として計算し、「mL/s」の単位で表示。天びん単体で高精度の流量測定が可能です。
例）生産ライン：移送ポンプや定量供給装置などの精度と安定性の向上
例）ラボ：細胞培養用の培地に添加された溶液の流速の制御など

■ポイント
長いスパンでのトレンドや一時的な変化など、様々な流動特性の確認に。
内部クロックの個体差の問題もクリアして、正確な流量を把握

校正用分銅の内蔵により、精度管理は非常に簡単になりました。
校正は、周囲の温度変化または設定時間・インターバル時間によりによる「自動校正」、ワンタッチで内蔵分銅で行う校正、外部分銅で行う校正の中から適当な方法を選択できます。

ＲＳ-２３２Ｃ(Ｄ-sub９Pオス)とＵＳＢインタフェース(ミニＢタイプ)を標準装備しました。
ＰＣとプリンタ・ＰＬＣ・外部表示器など、２ch同時接続が可能です。

ＩＰ６５とは、
・粉塵の侵入が完全に防護されている。
・設置状態において、水に対してはいかなる方向からの水の噴流によっても有害な影響を受けない。
　水に対するテスト方法：３mの距離から全方向に１２.５ｌ/分・３０kpaの噴流水を３分間。

※ ＩＰ６５は、水没に対応していません。

【ＩＰ規格について】
ＩＰ規格とは、国際電気標準会議(ＩＥＣ)が定めた電機機器内への異物や水の侵入に対する保護規格。防塵性能・防水性能に関する保護等級である。
ＩＰの後の２桁の数字で第１記号(左側の数字)は、固体異物に対する保護等級を意味しています。０～６で表現し、、６が最高です。
第２記号(右側の数字)は、水の浸入に対する保護等級を意味しています。０～８で表現し、８が最高です。

【防塵・防水はかり ご使用時の注意点】
●塩分など、その他の水溶液が付着した場合は、出来るだけ早く洗い流してください。
●洗い流す際、強い水流をかけてしまうと内部に水が浸入してしまう可能性がございますのでご注意ください。(ＳＷシリーズは可能です。)
●結露が出来るような、湿度の高い環境や温度が急激に下がるような環境では、本体内部に結露が発生し故障の原因になる場合がございますので、使用環境はご注意ください。(ＳＷシリーズは可能です。)

天びんの使用者や時計の設定等を制限するセキュリティ機能です。
天びん使用前にパスワードを入力し、時計時刻など全ての機能設定ができる管理者レベルと、計量のみ行える使用者レベル(×１０人分)の２段階が可能です。

「WinCT-GXA-Filter」は、天びんの計量スピードの調整が可能なデータ通信ソフトウェアです。
内部フィルター、ゼロトラック、平均化などの設定が行えます。
●天びんから設定データを読み出し、一括で変更することができます。
●設定内容をＣＳＶファイル形式で保存することができます。
●保存したＣＳＶファイルを読み込み、設定内容を天びんに書き込むことができます。
●拡張機能(フィルター詳細設定)のＯＮ/ＯＦＦが切り替えられます。

傾斜アラームは、誤差要因となる傾きを検出すると、水平玉のＬＥＤを点滅させると同時に、「ＴＩＬＴ」を点滅表示させます。

ＧＸ･ＧＦ-Ｌシリーズは、天びんの内部設定をPCから変更できるアプリケーションソフト『ＷinＣＴ-ＰaramＳet』に対応しています。

※ 天びんに付属しているＵＳＢケーブルを使用してください。

ＧＸ-３２００１ＬＤとＧＸ-３２００１ＬＤＳには、標準レンジと精密レンジ(高分解能レンジ)の２つのレンジ(計量範囲と表示分解能の組み合わせ)があり、表示値により自動的に切り替わります。
重い容器(風袋)を載せて[ＴＡＲＥ]キーを押すと、精密レンジで計量することができます。(スマートレンジ機能)
また、[ＳＡＭＰＬＥ]キーを押すと、レンジを標準レンジに固定することもできます。

■アドバイス
風袋引きの場合、[ＴＡＲＥ]キーを押したとき計量できる最大値は正味量(ひょう量から風袋重量を引いた量)となります。

■注意
一度、標準レンジに切り替わると精密レンジの範囲に戻っても自動的に精密レンジになりません。
[ＺＥＲＯ]キーまたは[ＴＡＲＥ]キーまたは[ＳＡＭＰＬＥ]キーにより切り替えてください。

計量法で規定される「取引」および「証明」行為に際しては、検定付きのはかりの使用が定められています。
はかりを「取引」、即ち商売などで使用する(はかり売をする)場合や、計量した値を「証明」する場合は、取引・証明用はかりを使用する事が義務付けられています。

①ご注文時に使用地区をお知らせください。お客様がご使用される地区に合わせた製品をご用意いたします。
　分銅内臓機能があるモデルについては、使用地区の制限は受けません。
②取引・証明用はかりをご購入後、最寄りの計量検定所に届出を行って下さい。
③取引・証明用はかりは、二年に一回定期検査を受ける義務がございます。
　検査を行う時期については、計量検定所等の公的機関から公示されます。

一般のはかりに対して、取引・証明用はかりは法的な制限を受けるため、以下の事が出来ません。ご注意ください。
①購入した時に設定した地域と違う場所で使用する。
②お手持ちの分銅でキャリブレーション(校正)を行う。(分銅内蔵機能がある場合は除く)
③表示ポールの取り外し、はかりケーブルの延長