はかりの選び方 | 業務に使用する計量器の基礎的な選定の方法

ニュース

はかりの選び方の基本を説明しています。   ※随時更新しております※

目次

はかりの選び方【基礎】

①準備→計量するものの、おおよその重量と大きさを確認しましょう

(例)

・10gの部品

・100gの小麦粉

・10kgの塗料

・100kgの廃材

などなど

②計量するものの「重さ」を確認しましょう → ひょう量の確認

ひょう量とは、そのはかりが一定の精度を保ってはかることのできる最大値です。

(例)10gのものを100個同時にはかりたいということであれば、必要な最大表示は1000g以上です。

はかるものに対して、余裕をもったひょう量のはかりをお選びください。
例えば、はかるものが20kgだとすると、ひょう量は30kgのものを選ぶなど、はかるものがひょう量の2/3程度のものを選ぶと良いでしょう。風袋引きできるはかりでは、風袋の重量も考慮に入れる必要があります。

③計量するものに必要な「最小表示」を確認しましょう → 目量の確認 

目量とは、はかりで確認することのできる最小値です。

「最少表示」ということもあります。

どの単位まではかりたいかで目量を選択します。

必要以上に細かい目量にすると、作業性が悪くなることがあるので注意が必要です。

④はかりに計量対象物を載せるために、どのくらいの面積が必要かを確認しましょう → 計量皿寸法を確認

はかりの積載面は、はかりたいものの載せ面よりも大きいものを選択しましょう。

例)ばらばらの個体を200mm×200mmの皿にのせてはかる、等。

はかりの積載面がはかりたいものよりも小さいと、偏荷重がかかることがあり、正しく計量できない場合があります。
また、故障の原因となることもあります。

⑤はかりの選び方【応用】はかりに必要な機能を選ぶ

①取引・証明に使用しますか → 特定計量器/検定付

取引とは商売などで使用することです。はかり売りや調剤などがこれにあたります。

「はかり売り」については「重さ=金額」となる取引(販売)にあたる場合には必要です。

証明とは計量した値を証明することです。学校や病院などで使用される体重計などがこれにあたります。
取引・証明に使用するはかりは、特定計量器とよばれる国家検定付のはかりを使用し、2年に一度の法定検査を受ける必要があります。特定計量器の使用開始にあたって、届け出方法・法定検査については各自治体によって異なるので、使用する都道府県の自治体にお問合せください。

はかりを使用する作業が取引・証明にあたる場合は、特定計量器/検定付のはかりを選んでください。

②防水機能は必要ですか?

水を多く使う場所で防水仕様でないはかりを使用すると、短期間で故障する場合があります。

防水にはIP規格などの等級があります。
現場にあわせてお選びください。

③計量する場所に電源はありますか?

電源の無い場所、または電源まで遠い場所で計量する場合は、乾電池や充電式電池で駆動するはかりが適しています。AC電源と乾電池を選べるタイプのはかりもあります。

移動する場合は、持ち運びのしやすさも考えると良いでしょう。予め持ち運ぶことを想定したつくりになっている卓上はかりや、車輪がついた大型はかりもあります。

④計量データをパソコンやプリンタに出力する必要がありますか?

計量データをパソコンに取り込んで分析する、計量結果をリアルタイムで記録する、パソコン側から計量器のマスターデータを登録する等、使い方によって様々な計量器があります。

パソコン側に取り込む場合、ほとんどのメーカーはアプリケーションを無償提供しています。

お客様が一番、悩まれることが多いのが「計量器のデータ入出力をどのように行うのか・どの計量器を選ぶのか」です。

↓お悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください↓

⑤重さをはかることで個数を算出する機能を使用しますか→カウンティングスケール

はかり商店では、計数専用のはかり→カウンティングスケール、計数モード付のはかり→個数(計数)機能つき、としています。

カウンティングスケールを選ぶ場合

単重(計量対象1個)をいくつか登録したい場合、計数結果の誤差を少なくしたい場合など、カウンティングスケールには専用の機能があります。

カウンティングスケールには、単重に重量のバラツキがある場合、各メーカー独自の手法で、誤差を抑える機能が搭載されています。

原材料の入荷管理、部品の出荷数の管理、在庫管理でご使用される方が多くいます。

個数(計数)機能付きを選ぶ場合

単重(計量対象1個1個)の重量が均一な場合、またその他の様々な機能(重量モードのほか、個数・パーセント・係数・動物・比重(固体)・統計・配合)等を使用したい場合は「個数(計数)機能付き」をお選びください。

⑥危険箇所で使用しますか? - 防爆構造が必要かどうか確認しましょう! 

防爆とは、爆発・火災を防止することです。

可燃性ガス・蒸気を取り扱っている工場などで、作業中にこれらが大気中に放出、漏洩すると爆発性雰囲気を形成する場所です。可燃性というとガソリンやプロパン、LPガスなどが思い浮かびますが、「粉じん」も可燃物となりえます。小麦粉や石灰粉、薬やカラーパウダー、また金属の粉末などもこれにあたります。
危険場所には必ず防爆電気機器の設置が義務付けられています。危険場所には種別があり、それに適応した防爆構造のはかりをお選びください。

はかりの選び方【もっと詳しく】知識と用語の解説

風袋(ふうたい)とは?

風袋とは、計量する対象物を入れる計量皿やバケツなどを指します。

計量器には「風袋引き」といって、風袋の重さ分を0にしておく機能があります。

計量器そのものの最大計量可能重量は風袋も込みですので、計量器の選定の際は「計量したい重さ+風袋の重さ」を考慮する必要があります。

はかりの「精度」とは?

一般的に、はかりの精度の高さは、ひょう量にたいしてどれくらい小さな質量を計量できるかをいいます。

はかりの精度 = 目量 / ひょう量

その数字が小さければ小さいほど、精度が高いとされます。

ひょう量とは

そのはかりに載せられる最大値(最大計測可能重量)です。(風袋引きができる機種では風袋量を含みます)

目量とは

そのはかりで確認できる最小値です。「最小目盛り量」のことです。「最小表示」と表現される場合もあります。

一般的に「ひょう量」と「目量」は比例関係にあります。大ひょう量のはかりは目量も大きくなります。

はかりの精度は「はかりの点検・校正」にも関わります。

はかりの精度等級表があります。

目量の数 = ひょう量 / 目量

を知っておくことで、はかりの点検時に必要な分銅がわかってきます。

精度等級目量目量の数最小測定量
1級0.01g以上50,000以上100e
2級0.01g以上0.05g以下100以上100,000以下20e
2級0.1g以上5000以上100,000以下50e
3級0.1g以上2g以下100以上10,000以下20e
3級5g以上500以上10,000以下20e
4※級1g以上5g以下100以上1,000以下10e
4級5g以上100以上1,000以下10e

「はかりがきちんと重量値をはかれているかどうか」これは「製品が正確につくられているか」に直結することです。日常的な点検を行い、「きちんとはかれている」という結果を記録しておくことは大切です。

はかりの日常点検・定期点検に明確なルールはありませんので、社内や取引先と相談しながらルールを作っておいたほうが良いでしょう。

「風袋引き」と「ゼロ点にあわせる」違い

「風袋引き」は計量容器などの重量を引くことです。例えばひょう量3kgの計量器に200gの計量容器をのせて風袋引きをした場合、残りのひょう量は2.8kgになります。

「ゼロ点にあわせる」場合は「0」の数値を設定します。例えばひょう量3kgの計量器に200gの計量容器をのせてゼロ点設定をした場合、残りのひょう量は3kgのままです。ゼロ点設定は可能なはかりと不可能なはかりがあります。特に検定付はかりの場合は、ひょう量3kgで検査されているので、ゼロ点あわせが可能な範囲に厳密な決まりがあります。

故障によってゼロ点がずれてしまった場合に「ゼロ点調整」「ゼロ点設定」を行うことがあります。

積載面寸法について

はかりの精度と積載面寸法は反比例

はかりの精度と積載面寸法は反比例の関係にあります。つまり、はかりが高精度になればなるほど、積載面寸法は小さくなっていく傾向にあります。

ご注意いただきたいのは、計量物の重心が一部でも積載面からはみ出していると、正しく計量ができない、ということです。

ですので、計量対象物(風袋=入れ物などを含む)の底面寸法をしっかりとご確認ください。

下の商品は「比較的大型の計量皿をもつ目量1g以下の電子天秤と台はかりです。参考にしてください。

新光電子 HJKシリーズ
積載面寸法 約W350 × D400 mm
エーアンドデイ GX/GF-Mシリーズ
積載面寸法 270 × 210 mm
エーアンドデイ GPシリーズ
積載面寸法 384 × 344 mm

下の商品は「比較的大型の計量皿をもつ目量10g以下の電子天秤と台はかりです。参考にしてください。

オーハウス ディフェンダー5000
積載面寸法 305×305~457×610
エーアンドデイ FG-60KAL 一体型
積載面寸法390×530

防塵機能・防水機能のIP〇▢とは?

IP〇▢の「◯」の部分は防塵機能を表し、▢の部分は防水機能を表します。以下は「防塵機能」の表です。

等級
第一数字記号
保護の程度
IP0□保護なし
IP1□手の接近からの保護
IP2□指の接近からの保護
IP3□工具の先端からの保護
IP4□ワイヤーなどからの保護
IP5□粉塵からの保護
IP6□完全な防塵構造
IPX□防塵の規定なし
防水性能のみ

IP〇▢の「◯」の部分は防塵機能を表し、▢の部分は防水機能を表します。以下は「防水機能」の表です。

等級
第2数字記号
保護の程度
IP◯0水の侵入に対して保護されていない
IP◯1垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響をうけない
IP◯2垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響をうけない
IP◯3垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響をうけない
IP◯4いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響をうけない
IP◯5いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響をうけない
IP◯6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響をうけない
IP◯7既定の圧力、時間で水中に没しても水が侵入しない(水面下15~100cm、30分)
IP◯8水面下での使用が可能(メーカーと機器使用者間の取り決めによる)
IP◯X防塵機能のみ
防水の規定なし

防水性能については、常温の真水で試験されます。なのでお湯を扱う現場での使用や、海で海水を被った場合などは対象外となります。「IPX7の防水性能があるからお湯でも使える」「IP68の防塵防水なので海でもバッチリ!」というわけではありません。

付け加えるならば、「酸」「アルカリ」などの薬品に関しても対象外です。

もちろん、いくら「IPX8」の防水性能があるからと言って、それを過信してはいけません。はかりは使っていくうちに少なからず劣化していくものです。

防水だからといって、わざと雨に晒したり長時間水に沈める、熱湯をかけるなどの行為はやめましょう。試験時間は3分間、10分間、30分間などあくまで短時間での使用、そして使用する水は常温の真水での試験結果です。現実で水に触れてしまうときというのは、試験とは違う状況であることがほとんどです。

イシダテクノグループ 株式会社テクノリサーチ はかり商店

はかり商店は株式会社テクノリサーチが運営するECサイトです。

株式会社テクノリサーチは愛知県西区にある株式会社イシダテクノグループの会社です。

   BACK TO INDEX   

カテゴリー

最近の記事

過去の記事