豊富にあるオプションセンサから、用途や目的に応じたセンサの選択が可能です。様々なオプションセンサにて、工業用から研究用まで広範囲をカバーします。
※本製品は指示計のみです。別途オプションセンサをご購入ください。

本製品は、手軽に水素イオン濃度(ｐＨ)と温度を測定できます。
また、ｐＨ４.０１・ｐＨ６.８６・ｐＨ１０.０１の３点にてキャリブレーションを行うことができ、さらにｐＨ自動温度補償機能を備えた信頼性のある測定が可能です。

本製品は、２種類の温度補償機能があります。
■ＡＴＣ(自動温度補償)：
　センサプローブの温度センサで試料の温度を測定し、自動で温度補償を行います。
　センサプローブの温度接続端子を本器に接続すると、「ＡＴＣ」キャラクタが点灯し自動温度補償機能が有効になります。

■ＭＴＣ(マニュアル温度補償)：
　測定試料の液温を手動で設定して温度補償を行います。
　接続しているセンサプローブの温度接続端子を本器より外すと、「ＡＴＣ」キャラクタが消灯しマニュアル温度補償機能が有効になります。

本製品は、キャリブレーション時のデータを基に、電極の感度と不斉電位差を表示します。電極のメンテナンスや交換時期の目安としてご使用下さい。

■感度とは
　ｐＨガラス電極は、測定試料のｐＨによって電位差が発生します。この電位差と理論値を比較して感度を求め、理論値からの偏りを％で表しています。
　「１００.０」表示のときは「１００.０％」であり理論値と同等であることを表しています。電極の汚れや劣化などによって感度が悪くなり、誤差を生じます。

■不斉電位差とは
　内部電極には、ｐＨ７の内部液が封入されています。ｐＨ７の液体を測定するときは、理論上電位差０となりますが、センサのひずみやガラス膜の状態などで多少の電位差が発生します。これを不斉電位差と呼びます。
　電極や内部の汚れ・乾燥・劣化などによって不斉電位差が大きくなり誤差が生じます。
　不斉電位差は、[mV]で表しています。「－１０.０」表示のときは、不斉電位差「－１０.０mV」を意味します。

本製品は、感度７５％以下・１１５％以上または不斉電位差±６０mV以上の時、センサを劣化と判断します。

ＳＫ-６５０ＰＨは、測定値が右表の条件を満たすと「ＲＥＡＤＹ」キャラクタが点灯し、安定したことをお知らせします。
安定表示機能は、解除することも可能です。

本製品は、測定モード中に測定データをリアルタイムで出力しています。
本製品をパソコン等と接続することにより、測定データ(ｐＨ・mV・温度・時刻)をパソコンに取り込み、データを解析・保存することができます。
※ご注意
　・リアルタイム通信では、表示モードに関わらず「ｐＨ・mV・温度・時刻」を出力します。
　・ＲＳ-２３２Ｃ接続ケーブルは、オプション(別売)品です。
　・通信および解析ソフトウエアは、準備しておりません。

■有機溶剤・油・接着剤・強酸(pH０～２)・強アルカリ(pH１２～１４)・界面活性剤など測定資料によってはセンサプローブが損傷し、寿命を短くすることがあります。

■水道水・純水のｐＨを測定した場合、測定指示値が安定しないことがあります。

■飲食物を測定する場合、測定可能な量(ＰＨＰ-３１の場合はセンサ先端が３cm以上浸る程度)を別の容器に採取して測定してください。測定したものは飲食しないでください。

■ガラス電極はガラス製です。破損しないよう取扱いにご注意ください。

■万一、ガラス電極が破損した場合は、ケガをしないように取扱いにご注意ください。